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伊福部昭の芸術 初期管弦楽

シン・ゴジラ』観ました?凄いですよね。最高でしたね。最高に怖いゴジラでしたね。
で、ゴジラと云えば伊福部昭さんでしょう。なので図書館で借りて来ました。

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広上淳一指揮、日本フィルハーモニー交響楽団の演奏

 

とても「和」。邦楽で使われてる楽器が入ってるわけではないのだけれど凄く邦楽っぽくて、祭り囃子を思わせる部分があったりする曲です。西洋音楽の楽器でこんなに和が描けるのかという感じですが、昔の日本映画の音楽もこんな感じだったからそれほど不思議なことではないのかも知れない。でもヴァイオリンがこんなに和を演じられるというのは発見でした。
ただ、祭り囃子なんていうのは庶民の音楽ですよね。クラシックは貴族の音楽としてスタートしていることを思うと、日本の宮廷音楽と云えば雅楽でしょうから雅楽を取り入れたクラシックというのもあるのでしょうかね。

どの曲も重厚でいて、黒澤映画の音楽のようです。ライナーによると伊福部さんは音楽の大学教育は受けていらっしゃらないらしく独学だというのも凄いですよね。それでも20代でこんな曲を作曲していたのは驚きです。

伊福部さんのような人は現代の人だけど、彼等の音楽は現代音楽と呼ばれるのでしょうか。現代音楽というとクセナキスのようなもの凄く抽象的な音楽だと思ってたんですけど。
あと、凄く「和」を思わせる曲調なんですけど、こういう音楽は民俗楽派と言ってよいのでしょうか。武満徹とかも尺八が鳴ってたりするので「和」を感じるんだけど、どうなんでしょう。ジャンルや分類が必ずしも大事だとは思わないんだけど、クラシックの中ではどういうジャンルに属するとされているのか、というのは知っておきたいなーと思って。

今回聴いたのは
伊福部昭
・日本狂詩曲
・土俗的三連画
・交響譚詩